「ご教示」?「ご教授」?違いを調べて解釈してみた話

まとめてみた

わからないことに直面したとき、解決への1番の近道は「質問する」こと!

質問できる相手がいないときは、自分で考えたり調べたりする必要があるので厄介ですが、質問できる相手がいるときはラッキーなので勇気を持ってどんどん聞いちゃいましょう!

…ところで、質問するときによく聞くフレーズで「ご教示いただけますでしょうか?」とか「ご教授いただけますでしょうか?」ってありますが、これってどう違うんでしょうか? それともどちらを使っても同じなんでしょうか?

質問することは大切ですが、さすがに質問するときのフレーズからは質問しにくいですよね。笑

というわけで今日は、「ご教示」と「ご教授」の違いについて調べて、私なりに解釈してみました☆

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「ご教示」ってどういう意味?

まず、語の構成としては、接頭語の「ご(御)」+「教示」です。

手元にいくつか辞書がありましたので「教示」を引いてみました。

教え示すこと。「例を挙げて-する」「御-を賜る」

明鏡国語辞典 第二版

知識や方法などを教え示すこと。示教。「御-を賜りたい」

デジタル大辞泉 第二版

教え示すこと。「-を得る」「ご-ください」

旺文社 国語辞典 第十版

どの辞書にも「教え示すこと」の記載がありますね。

「ご教授」ってどういう意味?

同じく、語の構成としては、接頭語の「ご(御)」+「教授」です。

こちらも同じ辞書で「教授」を引いてみました。(※大学教授 などの役職の意味は省いています。)

学問・技術・技能などを教えること。「経済学[書道]を-する」「個人-」

明鏡国語辞典 第二版

① 学問や技芸を教え授けること。「書道を-する」

② 児童・生徒・学生に知識・技能を授け、その心意作用の発達を助けること。

デジタル大辞泉 第二版

学芸・技術を教え授けること。「英語を-する」

旺文社 国語辞典 第十版

すべての辞書に共通した記載は「(学問・技芸を)教え授ける」ですね。

りぽめ解釈:「ご教授」と「ご教示」の使い分け

どちらも「教える」という意味を持つ「ご教示」と「ご教授」ですが、辞書の意味を比較すると「ご教授」の方は、学問や技芸などを教えることにフォーカスされている印象です。

この結果と、私が社会人として数年やってきた経験を合わせて解釈します。

「ご教示ください」はどんなときに使う?

「ご教示」を使う場面は、一問一答のようにピンポイントで回答ができることを教えてほしいときです! たとえば、スケジュールや資料の作成方法などを尋ねるときがこれに該当します。

  • ご都合の良い日時をご教示くださいませ
  • 資料作成にあたり必要な●●のデータの保管場所をご教示いただけますでしょうか?

ニュアンス的には「ご提示ください」「ご回答ください」「ご指示ください」と同じかもしれません。

「ご教授ください」はどんなときに使う?

「ご教授」を使う場面は、弟子入りのように時間をかけて技術を教えてほしいときです! たとえば、仕事自体の進め方を上司や先輩に教えてほしいときがこれに該当します。

  • 社会人としての基礎をご教授賜りたく存じます
  • 貴社のお持ちの□□のノウハウについて、ご教授の程、何卒よろしくお願いいたします

ニュアンス的には「ご指導ください」「ご指南ください」と同じかもしれません。

まとめ

「ご教示」と「ご教授」は、どちらも「教える」の意味を持っていますが、そのニュアンスは異なります。

  • ご教示:一問一答のようにピンポイントで回答ができることを教える
  • ご教授:弟子入りのように時間をかけて技術などを教える

ちなみに、耳で聞くとよく似た音の「ご教示」と「ご教授」ですが、どちらも話し言葉で聞くことは多くありません。 そして、教える側の人が使うことはほとんどなく、教えてもらう側が使うことの多い言葉です。

ですので、メールや文書などで出てくる言葉になりますが、使うときには次のポイントを押さえるとより好印象になります。

  • 「ご教示[ご教授]ください」は上から目線だと思われかねないので、「ご教示[ご教授]いただけますでしょうか」などで丁寧でやわらかい印象にする

やはり、教えていただくわけですから、丁寧な言い回しで印象よくお願いしたいですよね!

最後に

本記事はあくまで、私・りぽめの解釈に基づきますが、どちらを使えば良いのか悩んで質問すらできない方の参考になれば幸いです! もっとわかりやすい解釈をお持ちの方、コメントやお問い合わせフォームからご連絡をいただけると、私も勉強になります。よろしくお願いいたします。

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